
〜オリーブオイルはホールフード〜
〜オリーブオイルはホールフード〜
お家時間が増える中で、自炊をする回数も自ずと増えています。しかし、作るとなるとお決まりのレシピをリピート。「またこれか」と、自分自身も飽き飽きして来ました。一緒に食べる家族もきっと同じ気持ちだと思うと、気持ちが沈んで来ました。
そこで、今まで作ったことのないレシピや食材に手を伸ばしチャレンジするように。初めは恐ろしく時間がかかっていた物も、自分のレパートリーに入れて何度か作るうちに手慣れてきました。(手慣れると雑になるのが欠点ですが・・・)
レシピを増やす中で、レシピ本や食材についての本も読むことが増え、「なるほど」と、感心した食材があったのでご紹介いたします。
それは”オリーブオイル”です。
「オリーブオイルは体に良い」とは、随分昔から知ってはいましたが、なぜ良いのか、どんな性質がが他のオイルと違うのかまでは理解していませんでした。でも知って納得、食べて満足。
理解した上で使用したり食したりすると、自分の満足感も大きく膨らみ、またレリピのレパートリーも随分増えてきたので、皆様にも本で学んだことではありますがご紹介させていただこうと思います。
「オリーブオイルの良さ」
それは、”多種多様の抗酸化物質が豊富に溶け込んだ油”ということ。ざっくり言い換えますと”体を酸化させにくい(老化させにくい)油”ということです。
悪玉コレステロール値を増やさない脂肪酸ということ、そして種も皮も一緒に絞って作られているため(丸ごと食べたれるためwhole foodと呼ばれています)その成分も油に溶け込み、血管を守るようにして働きます。オリーブオイルは、コレステロールからだけでなく、動脈硬化からも血管を守るのです。
そして、調理の上で優れているのが、”加熱しても酸化されにくい”ということ。
最近よく耳にする「亜麻仁油」「シソ油」も体に良いと人気です。しかし、これらは加熱すると容易に酸化するので調理には不向きです。生でかけて食べることで効果を発揮します。
サラダ油は加熱すると相当酸化が進みます。そのため、油に食材の匂いが移りやすく、揚げ物をするとすぐに痛んでしまいます。
しかし、オリーブオイルはそれ自体が酸化されにくい上に、多種多様の抗酸化物質も入っているから加熱にも強く、揚げ物をしてもヘタレにくくカラッと揚がります。
日本の天ぷらは地中海のフリットという揚げ物料理がポルトガル経由で日本に入り、和風にアレンジされた料理です。なので、「えっ、オリーブオイルで天ぷら!?」と感じるかもしれませんが、カリッと揚がって美味しいんです。
私自身「オリーブオイルは高いし、揚げ物をするともったいないな・・・」
と感じていましたが、美味しい上に体にも良く、罪悪感なく食べられるとなると揚げ物にも日常の炒め物にも躊躇なく使うことができるようになりました。それに、油に匂いが移りにくいため揚げ物で使った残り油は他の料理に使いまわせます。調理後の野菜の旨味が溶け込んだオリーブオイルは、また違った雰囲気で楽しめるのも魅力です。
オリーブオイルは地中海地域の名産物です。このエリアの食事は「魚・野菜・豆」が昔から中心です。これは和食にも通じます。日本の食材にもオリーブオイルはよく合います。今まで作ってきたおなじみのレシピにオリーブオイルを使ってみたり、酢飯に混ぜてみたり、ご飯や玄米、豆腐にかけてみたりと楽しんでいます。
調理やテーブルに置いてさっと使いたい方には、ディゴワンのオイルボトルもおすすめです。ボトル自体もシンプルで可愛いのでインテリアにもなります。
毎日使うキッチン雑貨がお気に入りの物だと、自然と気持ちも高揚します。生活していてちらっと目に入ると「かわいいっ!」と、小さなときめきが生まれています。
健康はお金で買うことはできませんが、食事で健康を作ることはできます。自分や家族の健康と美味しい食事を目指して、力み過ぎずに頑張ろうと思います。
皆さんも、オリーブオイルを体でも、舌でも、目でも楽しんでみてはいかがでしょうか。
株式会社世界文化社発行
北村光世さんの著書「おいしい処方箋 オリーブオイルレシピ」参照